バッテリー交換の目安は?
車のバッテリーは、人間でいうと「心臓」のような存在です。エンジンをかけるための電力や、ヘッドライト、エアコン、カーナビなどの電装品を動かすための電力を供給しています。
バッテリーが弱ってくると、以下のようなサインが現れます。
エンジンの始動が重くなる
キーを回した時や、スタートボタンを押した時の「キュルキュル…」という音が弱々しくなる。
ヘッドライトが暗くなる
特にアイドリング時や、夜間に他の電装品を使ったときに、ライトが暗く感じられる。
パワーウィンドウの動きが遅くなる
窓の開け閉めのスピードが遅く感じられる。
これらのサインが見られたら、バッテリーの寿命が近いかもしれません。
バッテリーは、使用状況によって寿命が異なりますが、一般的な交換目安は
期間: 2〜3年・走行距離: 2万〜3万km
ただし、以下のような使い方をしている場合は、バッテリーに負担がかかり、寿命が短くなることがあります。
短距離の運転が多い
バッテリーは走行中に充電されますが、短距離だと十分に充電されず、常に放電状態になりがちです。
「ちょい乗り」が多い
エンジン始動時が最も電力を消費するため、何度もエンジンをかけたり止めたりすると、バッテリーに大きな負担がかかります。
電装品を多く使う
ドライブレコーダーやオーディオ、スマホの充電など、多くの電装品を頻繁に使う場合も、バッテリーの負担が大きくなります。
バッテリーの選び方
バッテリーを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注目してください。
1. サイズ(型番)
バッテリーにはそれぞれ決まったサイズ(型番)があります。車に合わないバッテリーは使えません。
※新しいバッテリーは、同じ型番か、それ以上の性能のものを選びましょう。
2. 性能ランク
バッテリーの性能を数値で表したものです。数字が大きいほど、エンジンをかける力が強く、より多くの電装品を使うことができます。
3. 専用のタイプ
車種によっては、ハイブリッド車用のバッテリーや、アイドリングストップ車用のバッテリーなど、専用のタイプがある場合があります。間違ったタイプを選ぶと、車のシステムに悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
バッテリーのサイズ表記(型番)の調べ方と見方
バッテリーサイズの調べ方はいくつかありますが、その中でもご自身で簡単にできる方法を2つ紹介します。
1. 純正バッテリーの型番を直接確認する
最も確実な方法は、現在車に搭載されているバッテリーの型番を直接確認することです。ボンネットを開けて、バッテリー本体の上面や側面に記載されている、先ほどご説明した「40B19L」のような型番を探してください。
この型番が分かれば、同じもの、またはそれ以上の性能のものを選ぶのが基本です。
2. 車検証で確認する
車検証には、お車の「車台番号」や「型式指定番号」などの情報が記載されています。この情報があれば、カー用品店や自動車整備工場で、お客様の車に適合するバッテリーを調べてもらえます。
バッテリーのサイズは、いくつかのアルファベットと数字の組み合わせで示されています。

① 最初の数字(例: 40): 性能ランク
これは、バッテリーの「性能」を表す数値です。数字が大きいほど、エンジンを始動させる力や、電装品に電力を供給する能力が高くなります。
- 性能ランクは、お車のエンジン始動性能や搭載されている電装品の数に合わせて選びます。
- 劣化を防ぎ、バッテリーを長持ちさせるためにも、同じ性能ランクか、それ以上のものを選ぶのがおすすめです。
② 次のアルファベット(例: B): 幅と高さ
これは、バッテリーの幅と高さの組み合わせを示しています。アルファベットは、Aから始まり、B、C…と進むにつれて、バッテリーのサイズが大きくなります。
③ 2桁の数字(例: 19): 横幅(長さ)
これは、バッテリーの横幅(長さ)をセンチメートルで表しています。この例では、バッテリーの長さが約19cmであることを意味します。
④ 最後のアルファベット(例: L): 端子の位置
これは、バッテリーのプラス端子が、バッテリーを正面から見たときにどちら側にあるかを示しています。
- L: Left(左)
- R: Right(右)
これは非常に重要で、端子の位置が異なると、車のケーブルが届かなくなり、取り付けができません。必ず正しいものを選びましょう。
なぜサイズ表記が重要なのか?
バッテリーを置くスペースにぴったり収まるものを選ぶ必要があります。サイズが違うと、バッテリーが固定できず、走行中に動いて危険です。
また、車のエンジンや電装品が求める電力に合った性能のものを選ぶ必要があります。性能ランクが低すぎると、バッテリー上がりの原因になります。
バッテリータイプの違い
バッテリーには「開放式」と「メンテナンスフリー(密閉式)」があります。
開放式バッテリー
バッテリー液(希硫酸)の量が減った時に、補充が必要なタイプです。
・メリット
構造がシンプルで、比較的安価です。
バッテリー液の比重を測ることで、バッテリーの状態を詳しく把握できます。
・デメリット
定期的な液量チェックと補充の手間がかかります。
補充を怠ると、バッテリーの性能が低下したり、寿命が短くなったりします。
また、液が蒸発して、バッテリー本体や周辺を腐食させる可能性があります。
メンテナンスフリー(密閉式)バッテリー
バッテリー液の補充が不要な、液が密閉されたタイプです。
・メリット
メンテナンスの手間がありません。
液が蒸発しにくいため、バッテリー本体や周辺の腐食リスクが低いです。
安全性が高く、液漏れの心配が少ないです。
・デメリット
メンテナンス式に比べて、一般的に価格が高めです。
構造上、液の比重を測ることができないため、内部の状態を詳しく診断するのが難しいです。
現在、新車に搭載されているバッテリーのほとんどは、メンテナンスフリー(密閉式)です。
液の補充が不要で安全性が高いため、ユーザーの利便性が向上しています。