悔しさ残る中国大会、横山選手は総合6位
2025年6月14日(土)、15日(日)に世羅グリーンパーク弘楽園(広島)で開催された全日本モトクロス選手権(JMX)第4戦・中国大会。
IA1クラスに参戦した横山遥希選手は、予選3位、決勝ヒート1で9位、ヒート2で4位と
安定した走りを見せたものの、総合成績は6位。
天候の影響を受け、コンディションが目まぐるしく変化した今大会。
横山選手は「全てが噛み合わなかったレースでとても悔しい」と語り、
その表情には悔しさがにじみ出ていました。

予選は安定した走りで3位、上位フィニッシュで決勝へ
予選レースは、天候の影響によりマディコンディションでのスタートとなりました。
スタートの出だしこそ好調ではなかったものの、
横山選手は巧みにトラクションをかけて1コーナーを3位で通過。
その後はポジションを守りきり、3位で安定したフィニッシュを果たしました。
厳しい路面状況の中で、確かな走りを見せた予選レースは好調な滑り出しでした。

ヒート1は転倒の影響で挽回ならず、悔しい9位
決勝ヒート1では、スタートからの流れは悪くありませんでしたが、
1・2コーナーの処理で順位を5位に落とします。混戦の中、前方ライダーと接触し転倒。
さらに多重クラッシュもあり、大きくポジションを落としてしまいました。
1周目終了時には21位と、ほぼ最後尾からの再スタートとなりました。
必死の追い上げで、最終的に9位まで挽回しましたが、
本来の実力を出し切れず悔しさが残る結果となりました。

ヒート2では粘りの走り、追い上げ見せるも一歩届かず
ヒート2では、スタートの反応は良かったものの、ゲート越えに失敗し出遅れ。
1周目は9位で通過、序盤でのポジションアップに苦戦し、15分をかけてようやく4位に浮上。
その時点で、前を走る3位のライダーとのギャップは約10秒。
残り時間で果敢に追い上げたものの、最後まで差を詰めきれず4位でフィニッシュとなりました。

全体を通して見えた課題と期待、横山選手の本音
第4戦中国大会は、天候や路面コンディションの変化により難しいレース展開となりました。ヒート1では転倒により出遅れ、ヒート2では序盤の出遅れが響いて表彰台を逃す結果に。総合6位という成績は、実力からすれば悔しい内容だったといえるでしょう。
一方で、追い上げ時のペースには自信も見え、次戦に向けての前向きな姿勢が印象的でした。
本人コメント「ライディングは悪くなかった。だからこそ悔しい。」
レース後、横山選手は「肝心のスタートが決められず、悪い流れを作ってしまいました。レース前半のペースが悪く、すぐにパッシングできなかったことが敗因です。
全てが噛み合わなかったレースで、とても悔しいです。」と率直な言葉で振り返りました。
それでも「ライディング自体はそこまで悪くなかったと思うので、引き続き努力して参ります。」と前向きな姿勢で、次戦での活躍に期待がかかります。

D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025 第4戦 リザルト
IA-1クラス 総合結果 TOP10
順位 | 名前 | チーム名 | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 大倉 由揮 | Honda Dream Racing Bells | 65 |
2 | 能塚 智寛 | Team Kawasaki R&D | 63 |
3 | 大城 魁之輔 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 | 61 |
4 | 浅井 亮太 | BLUCRUフライングドルフィンサイセイ | 56 |
5 | 小方 誠 | TEAM HAMMER | 53 |
6 | 横山 遥希 | Honda Dream Racing LG | 50 |
7 | JAY WILSON | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | 49 |
8 | 渡辺 祐介 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM | 49 |
9 | 大塚 豪太 | T.E.SPORT | 46 |
10 | 内田 篤基 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS | 43 |
■今後の全日本モトクロス選手権・開催スケジュール
第5戦近畿大会
2025年9月20日(土)/21日(日) 奈良県・名阪スポーツランド園
第6戦オフロードヴィレッジ大会
2025年10月18日(土)/19日(日) 埼玉県・オフロードヴィレッジ