雨の日も、使いやすく。防水性と機能から選ぶSHADのバイク用ラゲッジ

水滴が付着したSHAD TERRA TR30防水サイドバッグ
雨や泥にさらされるツーリングを想定した、SHAD TERRAの防水ラゲッジ

通勤、週末のツーリング、長距離のアドベンチャー。バイクで走る以上、突然の雨は避けられません。そんなとき、大切な荷物を守るために欠かせないのが、バッグやケースの防水性能です。

ただし、「雨に強い」とされる製品が、すべて同じ条件に対応するわけではありません。SHADでは、製品ごとの水への保護性能を分かりやすく示すために「IPX」等級を用いています。

ラゲッジの使いやすさは、IPXの数字だけでは決まりません。取り付け位置、必要な容量、荷物へのアクセス、着脱方法、施錠機能も大切な選択基準です。ここではSHADの防水設計を解説しながら、走り方に合うラゲッジの選び方をご紹介します。

「耐水」と「防水」は同じではありません

Water Resistant(耐水)

小雨、水しぶき、一時的な水濡れに耐えることを目的とした性能です。長時間雨にさらされた場合は、縫い目、ファスナー、部材の接合部などから水が入り込む可能性があります。

Waterproof(防水)

強い雨や継続的な水濡れに対して、水の侵入を防ぐことを目的とした性能です。防水性のある生地を使うだけでなく、接合部や開口部を含めた製品全体で、水が入りにくい構造をつくる必要があります。

バッグを選ぶ際は、素材に加えて、ファスナー、縫い目、ロールトップ、レインカバー、インナーバッグなど、荷物を守る仕組み全体を確認してください。

防水性能の目安になる「IPX」とは

IPXは、製品が水の侵入に対してどの程度保護されているかを示す等級です。数字が大きいほど、より強い水流を想定した試験条件に対応します。SHADでは、使う場所や収納する荷物に応じて、異なる防水性能を備えたラゲッジを展開しています。

雨天で使用されるSHADの防水バイクバッグ
用途に合わせて、異なるIPX等級のラゲッジを選べます
等級 水への強さの目安 SHAD製品と使い方の特徴
IPX4 継続的な雨や水しぶきへの対応 TERRA TR08
クラッシュバーへ装着し、車体の空きスペースに6〜8Lの収納を追加
IPX5 強い雨や噴流水への対応 TERRA TR10CL
タンク上へ素早く着脱でき、手元に置きたい荷物を収納
IPX6相当 豪雨や、より強い水流を想定 TERRA TR30
左右合計60Lの積載力と、車体への固定・収納部の施錠機能を両立

IPXの数字が高ければ、どの使い方にも最適というわけではありません。例えばTR08は、クラッシュバーへ装着して荷物を分散できることが特徴です。一方、TR30はまとまった荷物をサイドバッグに収納できます。必要な防水性能と、取り付け位置や容量のバランスで選ぶことが大切です。

※IPX等級は所定の試験条件に基づく水への保護性能を示します。あらゆる使用状況での完全防水や水中での使用を保証するものではありません。

防水性と使いやすさを支える4つのポイント

1.水を通しにくいテクニカル素材

防水バッグでは、PVC、TPU、PUなどのコーティングや積層構造を採用した素材が、最初の防水層になります。表面から生地内部へ水が浸透することを抑え、雨の中でも荷物を守るための土台になります。

2.高周波溶着による密閉性の高い接合

SHAD TERRA防水バッグの接合部と補強パネル
水が入りやすい接合部分にも、防水性を高める構造を採用

針と糸を使う一般的な縫製では、生地に小さな穴が生まれます。SHADのWaterproofシリーズでは、高周波溶着によって生地同士を接合し、縫い穴のない連続した接合部を形成。雨水が侵入しやすい箇所を減らしています。

3.防水ファスナーとロールトップ構造

バッグの防水性は、開口部の構造にも左右されます。SHADでは製品の用途に応じて、防水性を考慮したファスナーや、開口部を巻いて閉じるロールトップ構造を採用しています。

4.レインカバーと防水インナーバッグ

製品によっては、バッグを外側から覆うレインカバーや、荷物を内側で守る防水インナーバッグを使用します。本体の構造に加えて荷物を守る方法を備えることで、それぞれの用途に対応しています。

SHAD TR50用レインカバー
バッグ全体を外側から覆うレインカバー
SHAD TR40と防水インナーバッグ
荷物をバッグの内側で守る防水インナーバッグ

IPXだけでなく、取り付け位置と使い方から選ぶ

同じ防水ラゲッジでも、それぞれが担う役割は異なります。車体前方へ荷物を分散できるTR08、タンク上の荷物へすぐにアクセスできるTR10CL、長距離走行に必要な容量と高い防水性を備えるTR30。雨への強さに加えて、「どこに」「何を」「どれだけ積みたいか」を考えると、使い方に合う製品を選びやすくなります。

身近なツーリングの収納を増やす「TERRA TR08」

TR08は、クラッシュバーなどへ装着する容量8Lのバッグです。圧縮ストラップを使用することで6Lまで容量を調整でき、工具、レインウェア、ボトルなどを車体左右へ分散して収納できます。

IPX4の防水性能に加え、幅広いクラッシュバーへ取り付けられる汎用ストラップやMOLLEシステムへの対応など、取り付け位置を生かした機能を備えています。トップケースやサイドケースとは異なる場所に収納を増やせることが、TR08の特徴です。

タンク上の荷物へすぐアクセスできる「TERRA TR10CL」

TR10CLは、容量10Lの防水タンクバッグです。IPX5の防水性能を備え、財布やカメラなど、停車時に取り出したい荷物を手元で管理できます。

専用のClick Systemにより、タンク上への取り付けと取り外しを素早く行えることも特徴です。キーによる車体への施錠にも対応し、防水性、アクセス性、着脱性をバランスよく備えています。車両への取り付けには、別売りのClick Systemフィッティングキットが必要です。

雨・泥・オフロードを想定した「TERRA TR30」

TR30は、アドベンチャーやオフロードでの使用を想定した防水サイドバッグです。左右それぞれ30L、合計60Lの容量を備え、IPX6相当の防水性能とロールトップ構造により、強い雨や泥にさらされる場面で荷物を守ります。

車種に適合するフィッティングキットを使用して装着します。SHADのダブルロックシステムは、バッグを車体へ固定すると同時に、収納部へのアクセスも一つのキーで管理できます。防水性に加え、長距離ツーリングで必要な積載力と施錠機能を備えたモデルです。

雨への備えも、ラゲッジ選びの基準に

街乗りとロングツーリングでは、雨にさらされる時間も、持ち運ぶ荷物も異なります。走行シーン、収納したいもの、必要な容量、取り付け位置、着脱や施錠の方法を考えたうえで、IPX等級や防水構造を確認してみてください。

「少しの雨に備えたい」「長時間の雨でも荷物を守りたい」「泥や強い雨の中も走る」。それぞれのツーリングスタイルに合わせて、SHADのラゲッジをお選びいただけます。

※製品の仕様、付属品、適合は各商品ページをご確認ください。
※バッグやケースの開閉状態、取り付け状態、経年劣化、使用環境などによって、水の侵入を防ぐ性能は変化する場合があります。
※本記事はSHAD本国が公開した防水ガイドを基に、SHAD JAPAN向けに構成したものです。