「なぜSAP2000は“空気が速く入る”のか」——数値に表れない差とは

カスタムジャパンで開発・販売している電動空気入れ「SAP-2000」について、最近とあるユーザー様から印象的なコメントをいただきました。

「同じ条件で空気を入れても、他社製より圧倒的に早く入る。不思議です」

実はこれ、開発現場ではある意味「想定内」の反応です。というのも、SAP2000には一般的なスペックシートに載らない領域での技術的な工夫が多数盛り込まれているからです。


■ RPMや吐出量は“目安”に過ぎない

たとえば、ある他社製品の仕様書を見てみると、以下のような情報が記載されています。

  • シリンダー数:1気筒

  • 回転数:15,000RPM

  • 排気量:3.4cc(15〜18 L/min)

  • 最大吐出圧:150PSI

  • バッテリー容量:4000mAh(7.4V×2)

こうした数値は「カタログスペック」として必要なものではありますが、実際のユーザー体験に直結する要素は、別の次元に存在しています。


■ 体感の“速さ”はどこからくるのか?

SAP2000の“速さ”を支えているのは、以下のような設計思想と構造的工夫です。


1. 高圧下での再起動性能

多くの空気入れは「ゼロ圧から空気を入れる」状況には強くても、すでに空気圧が高いタイヤへの再充填に弱い傾向があります。これは、モーターの起動時トルクが不足するためで、抵抗が大きすぎるとモーターがロックし、停止してしまう現象が起こります。

SAP2000では、瞬間トルクの強化と電圧制御の最適化によって、高圧下でもスムーズに始動できるチューニングが施されています。これにより「補充が快適」というユーザー体験が生まれています。


2. 逆圧抑制機構と吸排気バルブの精度

空気圧が上がるほど、ポンプ内部には強い逆圧がかかります。このとき、吸気バルブや吐出バルブが微妙に“漏れる”ような構造だと、空気が逃げてしまい、実質の吐出量が低下します。

SAP2000では、バルブの反応速度と密閉性を極限まで高めた構造を採用。これにより、内部圧力が上がっても流量の“衰退率”が非常に小さく、最後までしっかりと空気を押し込めるようになっています。


3. ピストン構造と伝達比の最適化

詳細な数値は非公開ですが、ピストン径・ストローク長・クランク伝達比のバランスが非常に重要なファクターとなっています。これらは単体ではなく、全体構造との整合性の中で最適化されています。

特に「空気の押し出し時の滑らかさ」には、ピストンの潤滑性や内壁加工にも工夫があります。これが、操作の“軽さ”や“速さ”に直結する設計です。


■ なぜあえてスペックを公開しないのか?

こうした技術的要素の多くは、あえてカタログやWEB上には明示していません。その理由は主に以下の2点です:

  • 技術的なコア部分の模倣リスクを避けるため

  • 数値単体では性能を正確に比較できないため

「RPMが高ければ速い」「吐出圧が高ければ優れている」という単純な話ではなく、むしろ実際の空気の流れ方、操作性、熱効率などとのバランスこそが重要です。


■ 最後に:数値ではなく“体感”で選ばれる製品を

SAP2000が評価されているのは、「速いから」「軽いから」という結果であって、その理由を一つのスペックで説明することはできません。

私たちは今後も、「カタログで語るのではなく、現場で選ばれる道具」をつくっていきます。もし機会があれば、ぜひ一度、体感してみてください。


※この内容は個人の視点として記載しており、詳細仕様は開示しておりません。企業様向けの技術問い合わせは別途ご対応いたします。

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品番:28089018
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