2026年9月25日・26日の2日間、兵庫県姫路市のKD姫路みなとドームにて、喜一工具株式会社が主催する「第7回ワールドツールショー」が開催されました。今回、カスタムジャパンでは喜一工具株式会社からお声がけいただき、9月25日に会場を訪問しました。
ワールドツールショーは、これまで静岡や札幌など各地で開催され、今回で通算7回目を迎える工具の展示・体験イベントです。大型の工具専門店が少ない地域でも、実際に工具を手に取り、その使い心地や特徴を体験できる機会を提供することを目的としています。
会場にはKNIPEX、PB Swiss Tools、SIGNET、Wera、DEWALTをはじめ、Beta、KTC、Ko-ken、STAHLWILLEなど、国内外から数多くの工具ブランドが集まりました。
主催者によると、今回は2日間で約650人の来場を見込み、事前登録者数は約400人。来場者の約6割は一般ユーザーと見込まれ、工具愛好家の方々も多く訪れるイベントとなりました。初日は開場前から約50人が待機するなど、工具への関心の高さがうかがえました。
会場では各メーカーによる商品展示や実演に加え、アウトレット販売や1日3回のタイムセール、体験型イベントなども実施されました。普段なかなか触れる機会のない工具を実際に試し、メーカー担当者から直接説明を聞けることも、このイベントならではの魅力です。
なぜカスタムジャパンが工具の展示会へ?
カスタムジャパンでは、バイクパーツやバイク用品をはじめ、整備・メンテナンスに欠かせない工具や作業用品も幅広く取り扱っています。
今回の展示会には、カスタムジャパンで取り扱っているブランドや商品も数多く出展していました。普段、お客様にご紹介している商品だからこそ、カタログやスペックだけでは分からない使い心地や細部の工夫を、実際に見て、触れて確かめることが大切だと考えています。
会場では、メーカー担当者から直接説明を聞きながら、工具の握りやすさや操作感、収納製品の使い勝手などを確認しました。
こうした経験を通じて商品への理解を深め、その特徴や魅力を、より分かりやすくお客様にお伝えしていきたいと考えています。
今回はその中から、特に印象に残ったブランドや製品を、現地で撮影した写真とともにご紹介します。
01|Beta ― 整備現場を支える、イタリア発の工具ブランド
まずご紹介するのは、イタリアの工具メーカー「Beta(ベータ)」です。
オレンジを基調としたブースには、ハンドツールやアパレルをはじめ、大小さまざまなツールキャビネットやワゴン、収納ボックスが並び、Betaらしい統一された世界観が広がっていました。
Betaのブランド紹介や取り扱い開始については、こちらの記事もぜひご覧ください。
今回、特に注目したのが、工具の収納・整理・移動をサポートするBOXなどの収納製品です。
複数の引き出しを備えた多段式の収納構造で、工具の大きさや用途に合わせて整理できるようになっています。さらに、上部のボックスは取り外しが可能。必要な工具だけを持ち運んだり、作業場所に応じて使い分けたりできる点も魅力です。
本体にはキャスターとハンドルが備わっており、工具をまとめて収納したまま移動できます。ガレージ内で作業場所を変える際にも、必要な工具をまとめて運べる便利な構造です。
また、会場では定番のオレンジに加え、ブラックやレッド、イエローなど、さまざまなカラーが展示されていました。機能性だけでなく、作業環境や好みに合わせてカラーを選べるのも魅力の一つです。
収納用品の中では、キャスター付きの作業椅子も印象的でした。
実際に座ってみると、座り心地の良さに加え、キャスターによって小回りが利き、座面が回転することで方向転換もしやすい点が印象的でした。
さらに、座面の下には左右に引き出しが設けられており、作業中によく使う小物や工具を手元に収納できます。
タイヤ交換や足回りの整備など、低い姿勢で作業する場面では、座ったまま移動でき、必要な工具もすぐに取り出せるため、日々の整備作業をサポートしてくれます。
工具や収納用品だけでなく、作業用ウェアにも工夫が見られました。
腰回りには、ラチェットなどの長めの工具も収納できる深めのポケットを備え、携帯電話や小物を整理できる収納スペースも充実。さらに、膝部分にはパッドが設けられており、しゃがんだり膝をついたりする作業にも配慮されています。
工具を使うだけでなく、身につけるウェアにも作業者の負担を軽減する工夫が取り入れられていることが印象的でした。
また、会場では「MotoGP日本グランプリ出展記念」のSNSキャンペーンも行われていました。
MotoGP参戦チームへの工具提供など、モータースポーツにも力を入れているBeta。今回のMotoGP日本グランプリにもBetaブースが出展し、工具やツールトロリー、アパレルなど、さまざまな製品が展示されました。
02|Wera ― “工具はもっと進化できる”を感じさせるアイデア
続いてご紹介するのは、ドイツの工具ブランド「Wera(ヴェラ)」です。
ブースには、グリーンを基調とした特徴的なグリップを持つドライバーやレンチ、六角レンチなど、さまざまなハンドツールが展示されていました。
Weraの工具で特に注目したいのが、握りやすさと力の伝えやすさを考えたグリップ構造です。
ドライバーには、手の形になじむ独特のハンドル形状が採用されており、柔らかい部分はしっかりと握れるように、硬い部分は回す力を効率よく伝えられるように設計されています。また、ハンドル後端には転がり防止の工夫も施されており、作業台の上でも扱いやすくなっています。
会場では、サイズごとに色分けされた六角レンチも展示されていました。必要なサイズをひと目で見分けやすく、工具の整理や取り出しやすさにも配慮されています。
握りやすさやネジとのフィット感、ちょっとした使い勝手まで。普段何気なく使っている工具にも、作業をスムーズにするための工夫が詰まっているので、普段の整備作業に使う工具をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
03|SIGNET ― 現場で使いやすい工具を幅広く
「SIGNET(シグネット)」のブースでは、レンチやソケット、トルクレンチなど、整備作業に欠かせないさまざまな工具が並んでいました。
SIGNETの工具は、品質管理にこだわりながら、耐久性や作業性、価格とのバランスを追求しているのが特徴です。ミラー仕上げやメッキ加工を施した工具も多く、見た目の美しさと実用性を兼ね備えています。
中でも注目したいのが、作業場所や用途に合わせて使いやすく設計されたレンチ類です。
180°回転する首振り式ヘッドを採用したモデルでは、作業箇所に合わせてヘッドの角度を調整できるため、狭い場所や奥まった位置のボルトにもアクセスしやすくなっています。ボディー側面には滑り止め加工が施されており、握りやすさにも配慮されています。
また、トルクレンチには、ダイヤルのロックを解除してハンドルを回し、目盛りを確認しながら設定トルクを調整できるモデルもあります。締め付けトルクを管理する必要があるバイクや自動車の整備では、こうした調整のしやすさも重要なポイントです。
品質や使い勝手にこだわりながら、比較的手に取りやすい価格帯も魅力のSIGNET。カスタムジャパンでも幅広い製品を取り扱っていますので、日々の整備に使う工具をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
04|PB Swiss Tools ― スイス生産にこだわるプロフェッショナルハンドツール
「PB Swiss Tools(ピービースイスツールズ)」のブースでは、ドライバーや六角レンチなど、精密な作業に対応するハンドツールが展示されていました。
スイスでの製造にこだわる同ブランドは、ネジとのフィット感や握りやすさを追求しているのが特徴です。ドライバーや六角レンチはネジ頭にしっかりとかみ合うよう設計されており、作業中のぐらつきやネジの損傷を抑える工夫が施されています。
精度や使いやすさにこだわって工具を選びたい方は、ぜひチェックしてみてください。
05|DEWALT ― 工具だけでなく「作業環境」まで考える
「DEWALT(デウォルト)」のブースでは、電動工具に加え、工具を整理・収納するためのツールボックスやオーガナイザーも展示されていました。
特に注目したいのが、用途に合わせて組み合わせられる収納システムです。工具や小物を種類ごとに整理できるほか、対応するボックス同士を連結して持ち運べるなど、作業現場での使いやすさが考えられています。
工具そのものだけでなく、収納や持ち運びまで含めて作業をサポートするDEWALT。カスタムジャパンでも関連製品を取り扱っていますので、作業環境を整えたい方は、ぜひご覧ください。
まだまだ広がる、工具と作業用品の世界
ここまで、Beta、Wera、SIGNET、PB Swiss Tools、DEWALTの5つのブランドを中心に、それぞれの工具や作業用品をご紹介してきました。
各ブランドの展示を通じて感じたのは、工具そのものの性能だけでなく、握りやすさや操作性、収納のしやすさなど、日々の作業を快適にするためのさまざまな工夫があるということです。
そして、今回ご紹介したブランド以外にも、会場にはまだ多くの工具・作業用品が展示されていました。
ハンドツールだけでなく、作業時に使用するバッグや収納用品、周囲を照らすライト、大型の工具収納など、その種類は実に豊富です。
また、KNIPEXやSTAHLWILLE、QBRICKなどのブースでも、それぞれの製品に工夫が見られました。少ない力でも扱いやすい工具や、収納・持ち運びを考えたケースなど、作業内容や使用環境に合わせた幅広い選択肢がそろっていました。
普段使っている工具だけでなく、その周辺用品にも目を向けることで、日々の整備作業をより快適にするヒントが見つかります。
そして、今回のワールドツールショーで特に印象に残ったのは、実際に商品を手に取るだけでなく、メーカー担当者の方から直接お話を聞けたことです。
普段オンラインで商品を見ていると、どうしても商品名や価格、スペックといった情報が中心になります。しかし、実際に工具を握り、動かし、使い方を教えていただくことで、写真やカタログだけでは分からなかった使い心地や細かな工夫に気づくことができました。
また、メーカー担当者の方との会話を通じて、製品の特徴だけでなく、どのような作業を想定して設計されているのか、その背景についても理解を深めることができました。
工具は、同じ用途の製品でも、形状や操作性、細かな機能によって使い心地が変わります。だからこそ、実際に商品に触れて違いを知ることが、自分の作業に合った工具選びにつながるのだと改めて感じました。
カスタムジャパンでは、今回会場でご紹介したブランドをはじめ、バイクや自動車の整備に役立つ工具・作業用品を幅広く取り扱っています。
今回の取材で得られた経験を今後の商品紹介にも活かし、カタログやスペックだけでは伝わりにくい製品の魅力や、実際の作業で役立つポイントを、より分かりやすくお届けしていきたいと考えています。
最後に、今回の取材にご協力いただいた喜一工具株式会社様、各メーカー様、記事をご覧いただいた皆様にもに心より感謝申し上げます。
今回ご紹介したブランドや工具に興味をお持ちいただけましたら、ぜひカスタムジャパンのサイトでチェックしてみてください!
