東京モーターサイクルショー2025への出展をはじめ、
モトメガネやバイクやガジェット系メディアにも掲載された、カスタムジャパンのスマートライドディスプレイ SRD5 Pro。
この製品を触ってみて「液晶のレスポンスが良い!」「つながりやすく画面が見やすい」と言っていただくことは多いのですが、
今日は、その裏側の開発ストーリーを、少しだけ共有させてください。
表に出ない「開発の背景」があります
私たちがSRD5 Proを開発するうえで大切にしたのは、ライダー目線のリアルな使いやすさ。
「スペックが高いだけ」では意味がない。
日々バイクに乗る人の“感覚”に寄り添いながら、現場でのテストと改良を重ねてきました。
完成形だけを見ているとわからない、“地道で、熱い工程”が、この製品には詰まっています。
SRD5 Proに込めた、5つの設計思想
SRD5 Proの開発では、特に次の5つにこだわりました。
■ 真夏の直射日光下でもしっかり見える液晶の最適化
強い日差しの中でも画面がはっきり見えるよう、反射低減や輝度のチューニングを繰り返しました。
山道、海沿い、市街地──どんな場所でも視認性を確保します。

■ 走行中の振動にも影響されない、強くしなやかな筐体設計
バイクは常に揺れています。だからこそ、衝撃に耐えながらもしなやかに衝撃を吸収する素材と設計を採用しました。
オフロードでも安心して使える、頼れる外装です。
■ 激しい雨でも壊れない、防水・防塵性能
急な雨、高速走行中の水しぶき、洗車時──あらゆるシーンに対応できるよう、IP規格以上の実地テストを繰り返しました。

■ スマホやセンサーとの安定したBluetooth接続と反応速度
スマートライドを支えるのは、安定した通信。
スマホや各種センサーとストレスなく接続できるよう、通信設計にも徹底的にこだわっています。
■ ライダーが“感覚的に”操作できるインターフェース設計
グローブをしたままでも直感的に操作できるUIと、必要な情報が一瞬で目に入る画面構成。
「考えなくても使える」ことが、SRD5 Proの目指したゴールです。

現場の写真に込められたもの
今回、製造現場での写真も一部公開させていただきます。
こういった製品は「完成されたもの」を見る機会は多くても、「作っている姿」を見る機会は少ないのではないでしょうか。
私たちの工場では、量産でありながら一台一台、手で確かめながら仕上げていく姿勢を大切にしています。
目立たないけれど、こうした積み重ねが「安心して使える」製品につながっています。

基板からこだわるモノづくり──SMT現場のご紹介
SRD5 Proは、完成されたディスプレイや筐体だけではなく、その心臓部である基板(PCB)から徹底的にこだわって開発しています。
私たちの製品の中核にあるのは、SMT(表面実装技術:Surface Mount Technology)によって構成される高精度な電子基板です。
このSMTとは、電子部品を基板上に自動で高密度に実装するプロセスであり、スマートフォンや自動車の電子制御にも使われる高度な技術です。
SRD5 Proにおいても、このSMT工程から関与した協力会社と連携し、基板の設計・実装・検査までを一貫して管理しています。

■ 分業が当たり前の工程を、自ら管理する意味
一般的には、このような基板の実装は外部に丸投げし、製品の組み立てからようやく関わるというケースが多いのですが、
カスタムジャパンでは基板そのものの品質が製品の信頼性を左右すると考え、あえてこの領域から深く入り込んでいます。
実装されたチップの品質チェックにもこだわり、AIによる画像認識を用いた不良検知システムを導入。
さらに、全品検査を徹底し、1点1点の動作確認まで実施しています。

■ クリーンルームでの製造現場も一部公開
通常、このような製造工程や工場の様子は社外秘とされることが多いのですが、今回は協力メーカー様のご厚意により、一部のSMT設備やクリーンルームの様子を撮影・公開することができました。
空気中のホコリすら排除された美しいクリーンルーム内で、1枚1枚の基板が丁寧に作られていく光景。
完成品からは想像しにくいかもしれませんが、この工程があるからこそ、信頼できるライディングデバイスが実現できるのです。
ぜひ、写真とともにご覧ください。


さいごに──モノづくりに込めた“思い”
SRD5 Proは、単なるガジェットではなく、バイクと過ごす時間そのものを豊かにする相棒です。
私たちが作りたかったのは、「デバイス」ではなく「#ノル人をツクるための信頼を勝ち得る安心安全なスマートライドディスプレイ」でした。
この記事noteを通じて、そんな背景を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。
今後もこうした開発の舞台裏を、できる限り少しずつ発信していきます。
どうぞ引き続き、カスタムジャパンのものづくりを応援ください。
